沖縄県那覇市識名の高齢者施設「アプレシオ真地」でチワワのマルが「正社員」として活躍している。利用者や同僚に癒やしを提供したり、時には悩み相談を受けたり。施設の「笑顔引き出し係」として日々走り回っている。

利用者らに笑顔をもたらすマル

マルと触れ合う利用者(右)と飼い主の平敷美由紀さん=2月25日、那覇市識名のアプレシオ真地

利用者らに笑顔をもたらすマル マルと触れ合う利用者(右)と飼い主の平敷美由紀さん=2月25日、那覇市識名のアプレシオ真地

 マルの本名は平敷マル。施設の看護師として働く平敷美由紀さん(40)が2カ月前に家族として迎え入れた。平敷さんは日中は職場で過ごすためマルの相手ができない。「1人で家に置いておくのはかわいそう」と、昨年のクリスマスシーズンから職場に連れてくるようになった。

 施設を利用する人は80代以上。平敷さんは「私の名前は覚えてくれないけど、マルが来ると『マルおいでー』と呼ぶ人もいるんですよ」とその人気っぷりを明かす。80代の利用者の女性はマルを抱えながら「小さくてかわいいねえ」といとおしそうになでた。

 施設の代表を務める名嘉智之さん(43)は「マルが来て、さらに施設の雰囲気が明るくなった」とにっこり。マルの撮影係も担当し、「最初の頃は全然近寄ってくれなかったけど、最近はすりすりしてくれるのでうれしい」と顔をほころばせた。

 マルはタイムカードで出勤の管理をしている。現在の時給は10円。名嘉さんは「これからもみんなを笑顔にする存在として居続けてほしい」と願った。