沖縄県立辺土名高校で2月20日、双子の雄ヤギが生まれた。難産だったが、母ヤギのモモが苦しんでいるのにいち早く気付いた生徒2人が教諭を呼び、無事に出産にこぎ着けた。双子は生徒たちの人気者になっている。

生まれたばかりの双子の雄ヤギ=2月20日、大宜味・辺土名高校(提供)

 その日の昼、サイエンス部の部室で昼食を食べていた2年の杉山純さん(17)と1年の岸田梨愛奈さん(16)は「人間の雄たけびのような声」(杉山さん)を聞いた。外に出てみると、モモから赤ちゃんヤギの黒い頭が出ていたものの、なかなか全身が出てこない。モモは白目をむいている状態だった。

 2人は「ヤギの出産を見たのは初めてだったし、ものすごく焦った。急いで呼ばないと」と、同部顧問の東竜一郎教諭に電話した。駆け付けた東教諭が引っ張ると、頭の黒いヤギに続いて、茶色いヤギも出てきた。

 東教諭は「2人がいなかったら死んでしまっていたかもしれない」とほっとした様子。岸田さんは「父ヤギの一郎が暴れん坊なので、おとなしく育ってくれたらいいな」と笑った。