沖縄タイムス+プラス ニュース

突然の休校 卒業式、やるの?やらないの? 方針が二転三転 揺れる学校

2020年3月3日 09:09

 新型ウイルスの感染拡大防止に向けた政府の要請を受け、沖縄県内の学校でも2日から臨時休校が始まった。多くの自治体は4日までに順次休校に入る。卒業式はどうなるのか。行き場のない児童を学校で預かるべきかどうか。勉強は-。突然降りかかった難問に、学校現場は揺れている。

卒業アルバムにメッセージを書き込む3年生=2日、那覇市・松城中学校(国吉聡志撮影)

 「皆さんに連絡があります。卒業式について、保護者の参加を2人まで認めると市から連絡が今ありました。体育館でやるのか未定です」。臨時休校を前にした2日、那覇市立松城中学校では、突然のアナウンスにどよめきが広がった。「どういうこと?」「卒業式あるの?ないの?」

 同校は市の指導に従い、7日に予定していた卒業式では保護者や在校生の参加を取りやめ、校長室で卒業証書を手渡すのみとしていた。「卒業式」というには簡素なやり方だったが、一転して保護者が参加できることになり、「本当の『卒業式』が開けるかも」との期待が高まった。

 給食時間には生徒会長で3年の竹田幹生(もとき)さん(15)が、卒業式で述べる予定だった答辞を放送した。3年間の思い出を振り返り、「本当にありがとうございました。さよならではなく、また会う日まで!」と涙ぐんだ。

 給食後には在校生が各教室のベランダに集まり、卒業式で歌うはずだった合唱曲「桜散る頃~僕達のLast Song~」を3年生に贈った。全ての予定を終え、3年生が卒業アルバムにメッセージを書き合っていた時、突然「保護者の式典参加を認める」とのアナウンスが流れた。

 同校の教職員は式を体育館でやるのかどうか臨時集会を開いて協議。結局は保護者参加の上、校長室で卒業証書を授与することで話がまとまったが、職員の一人は「ドタバタで、何が何やら」と疲れた様子だった。

 那覇市教委が保護者の式典参加を控えるよう各校に指示したことを受け、同市PTA連合会の知名定徳会長は同日、参加を認めるように田端一正市教育長に申し入れた。市教委は当初慎重だったが、保護者からは「なぜ那覇は参加できないのか」といった声が多く、午後になって方針転換。生徒1人につき保護者2人までの参加を認めた。

 市の関係者は「政府は2日からの休校要請を出したが、卒業式という大事な行事が重なった。現場も混乱して振り回されている」と漏らした。

(写図説明)卒業アルバムにメッセージを書き込む3年生=2日、那覇市・松城中学校(国吉聡志撮影)

 
前の記事へ 次の記事へ
沖縄関連、今話題です(外部サイト)
JavaScriptをOnにしてください
きょうのお天気
沖縄タイムスのイチオシ