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「役に立ちたい」沖縄・公民館でボランティアが「臨時学童」スタート SNSで呼び掛け

2020年3月5日 05:00

 【うるま】新型コロナウイルス対策でうるま市内の小中学校が臨時休校入りした4日、江洲公民館でボランティアが子どもたちの預かりを始めた。きっかけはある母親の「少しでも、心細く思っている保護者や子どもたちの役に立ちたい」との思いだった。(中部報道部・宮城一彰)

公民館に集まった子どもたちの勉強を見る越来奈緒さん(右端)と安里義輝自治会長(右から2人目)=4日、うるま市・江洲公民館

 市内で英会話教室を営む越来奈緒さん(32)は5歳男児の母。政府が全国一斉の臨時休校を要請した2月27日、真っ先にひとり親や県外出身の保護者のことが思い浮かんだ。「子を預ける場所が必要になるのでは」と考え、その日のうちに会員制交流サイト(SNS)で「臨時学童クラブ」の立ち上げを知人に呼び掛けた。

 施設を探し、江洲公民館に連絡。同館は、自動体外式除細動器(AED)を設置するなど設備が充実しており、安里義輝自治会長は「地域の役に立てるなら」と快諾を得た。

 また、越来さんは感染症対策の専門家に気をつけることを聞いた。①家庭で毎朝、検温と症状を確認②熱やせきなどがあったら家で休ませる③なるべくグループに分けて1カ所に集まる時間を短くする―などの助言を基に、受け入れ人数を15~20人程度と決めた。昼食は弁当や水筒を持参してもらうことにした。

 初日は10人ほどの子どもが集まり、本を読んだり、宿題をしたりして過ごした。安里さんは「初めての事態で行政も戸惑っていると思う。こんなときは地域で助け合わないと」と話す。越来さんは「自分も子どもの頃は多くの人たちに助けられた。困っている人の力になれるよう、今後も状況を見ながら続けていきたい」と意気込む。

 普段、学童保育を利用していない女性(32)は小4男児を預けた。「みんなボランティアなのに感染症についても勉強してくれて、とてもありがたい」と感謝した。

 預かりは平日午前8時~午後5時半の予定。

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