沖縄タイムス+プラス ニュース

沖縄・国際通りの免税店が閉店 コロナで“ガタ落ち”インバウンド 売上高3割減の施設も

2020年3月10日 10:45

 新型コロナウイルスの感染拡大で、免税品を取り扱う沖縄県内の大型商業施設やアウトレットモール、ドラッグストアの2月の売上高が激減した。前年同月比3割減の施設や、インバウンド(訪日外国人観光客)需要の落ち込みで店舗を閉鎖した企業も。各社は3月も同様の厳しさを見通す。政府は近隣諸国の入国制限を厳格化しており、小売経営者は「解除されても、一度落ち込んだ旅行マインドは簡単には戻らない」と先行きを案じている。(政経部・仲田佳史)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で閉店したラオックス沖縄国際通り店=8日、那覇市牧志

◆非常に厳しい数字

 豊見城市の沖縄アウトレットモールあしびなーは売上高が前年同月比で3割減。担当者は「3月も厳しく、売り上げ予測がつかない。国内観光客や地元客を掘り起こしていく」と話す。あしびなーのある豊崎の近隣地域に、大和情報サービスが同じく運営する大型商業施設「イーアス」が4月下旬に開業予定で、連携して集客増の構想を練る。

 イオンモール沖縄ライカムは売上高が2ケタ減。担当者は「2015年の開業以来、経験したことのない非常に厳しい数字」と頭を抱える。

 3月は感染防止対策として、営業時間の短縮やイベントを中止しており、「2月以上に厳しくなる」と見通す。本来、3月は転勤や学校への進学、新社会人の準備で売り上げが伸びる時期。「早く正常に戻ってほしい」と願った。

◆閉店を前倒し

 県内のドラッグストアは2月の売上高が5%減。免税品は2~3割減となったが、マスクや消毒液、トイレットペーパー「不足騒ぎ」の影響で全体の落ち幅は一定に収まった。経営者は「極力、外出を控えて必要な商品以外購入しない動きが強まっている。新商品が出たから試してみようといった『ついで買い』の消費は期待できない」と話す。

 政府が中国や韓国からの入国制限を取る影響で旅行マインドが落ち込むとみており、「6月ごろまでインバウンドは厳しい」と見通した。

 総合免税店のラオックスはインバウンド需要の落ち込みで、14年に開業した県内2号店の国際通り店を2月20日に閉店。クルーズ船の寄港中止で宮古島店も一時休業の措置を取っている。

 担当者は「国際通りは元々、閉店の計画を立てていたが、新型コロナの流行で閉店を前倒しした」と話した。

 
前の記事へ 次の記事へ
沖縄関連、今話題です(外部サイト)
JavaScriptをOnにしてください
きょうのお天気