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新型コロナが“あの”外食チェーンを直撃 一方で松屋、スシロー、鳥貴族が順調なワケ

2020年3月16日 07:00

[長浜淳之介ITmedia]

 新型コロナウイルスの感染拡大が引き起こす外食への影響はどうなっているのか。2月の既存店売上高を見る限り、丼物・うどん・カレー・ファストフードなどの日常食や、回転寿司・ファミレスといった郊外型の大衆店に関しては、多くのケースで19年2月の実績を上回っている。

2月の既存店売上高を見ると松屋やすき家が堅調

 一方で、宴会需要が高い居酒屋やディナーレストラン、訪日観光客に支えられたインバウンドに強い店、社用族が接待に使う高級店、イベントの中止が相次ぐ大型商業施設にある店、人と人の接触の機会が多いバイキングなどは、概して売り上げが急減し苦戦を強いられている。

 自宅でのリモートワークが増加しているため、デリバリーへの需要が高まり、「ウーバー・イーツ」や「出前館」などを使った注文が増えている。これは、従業員や他の客との「非接触性」が高いことも影響している。

 上場企業が公表している2月の月次報告だけでなく、店舗訪問や電話によるリサーチ、各種メディアの報道を加味すると、新型コロナの影響はざっと上記のような状況となっている。

 苦戦する店舗では「時間を短縮しての営業」「席の間隔を離す」「衛生管理の徹底」「バイキングの一時休止」といった対策を打ち出し、客数の回復に懸命だ。

好調なチェーンは?

 まず、日常食を提供している低価格の和風・洋風のファストフードは、軒並み好調。つまり新型コロナの影響を受けていないどころか、売り上げが伸びている。

 具体的には、ゼンショーホールディングス「すき家」の2月の既存店売上高は前年同月比110.0%(1月の既存店売上高は前年同月比で101.9%、以下同様に表記)。

 松屋フーズホールディングス「松屋」は115.4%(106.4%)、アークランドサービスホールディングス「かつや」は106.3%(104.3%)、トリドールホールディングス「丸亀製麺」は110.0%(108.1%)、日本KFCホールディングス「ケンタッキーフライドチキン」は112.8%(108.5%)、壱番屋「CoCo壱番屋」は102.5%(100.3%)、モスフードサービス「モスバーガー」は115.9%(108.7%)、日本マクドナルドホールディングス「マクドナルド」は114.7%(102.6%)、などとなっている。

丸亀製麺は好調

 1皿100円を基本とする大手回転寿司も軒並み好調だ。あきんどスシロー「スシロー」は112.0%(107.0%)、くら寿司「無添くら寿司」は112.1%(104.8%)、カッパ・クリエイト「かっぱ寿司」は103.7%(100.3%)、元気寿司「元気寿司」と「魚べい」は110.0%(106.9%)といった具合だ。

スシローやくら寿司などの回転寿司チェーンは好調

 低価格の中華も、王将フードサービス「餃子の王将」は111.2%(109.9%)、ハイデイ日高「日高屋」は104.7%(100.8%)と、同様に好調であった。

 ファミレスも全般に堅調で、サイゼリヤ「サイゼリヤ」は106.6%(105.1%)、ロイヤルホールディングス「ロイヤルホスト」は103.9%(103.8%)となった。

 
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