[命ぐすい耳ぐすい 県医師会編](1225)

足底腱膜炎

 かかとの痛みの原因としていくつかの疾患がありますが、特に頻度の多いものとして足底腱(筋)膜(けんまく)炎があります。これはもちろん重症化すると症状は変わってきますが、初発症状としては朝の歩き始めや座った状態からの立ち始めに痛みを感じ、その後歩行すると痛みは改善してくるといった症状です。

 足の裏には、スプリングの役目をする足底腱膜という腱が、かかとから5本の足趾(そくし)の根元に扇状に広がっています。これは加齢その他の理由により足のアーチ構造が壊れてきたり、足底腱膜そのものの質が悪くなってスプリング機能が低下することがあります。

 そういった中で立ち仕事の時間や歩行距離が長いと、かかとに痛みを感じ始め足底腱膜炎を発症します。

 肥満もまた大きな原因の一つです。これは中高齢者に多い疾患なのですが、そうでなくても走ったりジャンプが多いスポーツをする若い人にも足底にかかるストレスが大きいため発症することがあります。

 重症化すると、疼痛(とうつう)は動作の開始時のみではなく常時伴い程度も強くなります。