◆人工授精師「認識が不足していた」

 誤った種付けをした家畜人工授精師の男性(48)は12日、本紙の取材に応じた。主なやりとりは、次の通り。

 -種付けを誤った原因は。

 「種付けをする際には1回目と2回目で同じ精液を使うという規定があることを知らなかった。自分が持っている精液を農家が見て『これを使って』とリクエストする。それに従って、1回目と2回目が違っていても応えていた。免許を取って10年になるが、当初から同じ対応をしていた。免許取得後も種付けの勉強会がある訳でなく認識が不足していた」

 「種付け書をその場で書かないといけないという規定も認識不足だった。『後で書いて』と農家から言われることもよくあり、そのままにしてしまった」

 -実際の血統と違う子牛を肥育者が買ったことへの責任をどう感じるか。

 「謝っただけで許される訳ではないのでどう気持ちを伝えればいいのか。今後、血統の不一致が出ないように授精業務に取り組み久米島の信頼を取り戻す努力をしたい。こういう状況になり大変申し訳ない」

 -誤った血統を記録された農家に対しては。

 「素直に謝り、子牛の購入者に対する補償は私が持つということで理解していただいた」