公式サイトにも、チラシにも、この映画がなぜ作られたのかは書いていない。でも、はっきりと伝わる。

ロバマン

 「長い顔がチャームポイントでおなじみ、『ロバ』こと吉田照美氏が68(ロバ)歳になった!」「じゃあロバの映画を作ろう!」「せっかくなら68分にしようぜ!」-。そんな楽しげな声が聞こえてきそうな河崎実監督最新作「ロバマン」。

 吉田氏扮(ふん)する68歳の男が、ロバ星人からロバマン変身ベルトを手に入れる。最強戦士ロバマンになった男は、その力を使って悪党をぶっつぶす。料亭で悪だくみする某総理大臣も一撃で粉砕。ちなみにロバマンが変身していられるのは68分間。なんて中途半端。

 みうらじゅんや伊東四朗、笑福亭鶴光など、豪華芸能人が真面目な顔してふざけている様子に笑ってください。くだらないことは素晴らしい!そんな68分です。(桜坂劇場・下地久美子)

◇同劇場14日から。