沖縄県の久米島家畜市場で「安福久」の血統として出荷された一部の子牛が別の血統種だった問題で、JAおきなわ久米島支店と久米島和牛改良組合が昨年の段階でDNAの不一致を把握しながら、出荷農家や購買者に公表せず、かん口令を敷いていたことが13日、分かった。2月29日に開かれた全農家対象の説明会で「マスコミが一番怖い。外部に漏らさないように」などと発言していた。

久米島家畜市場

 参加した農家によると、同支店の松元靖農産課長と翁長学組合長が、昨年から今年にかけ血統矛盾が発生していることを報告。DNA検査の結果が3月初旬に出る見込みで、検査結果が出ていない牛は今月18日の競りに出品する方針が示されたという。

 農家からは「隠蔽(いんぺい)ではないか」と異論が上がったが、翁長組合長は「白黒はっきりしていないだけだ」などと説明した。血統矛盾の不安がある農家は、自己負担で検査するよう求めたという。

 町内の繁殖農家の男性は「JAや組合が血統矛盾を隠し続けたせいで問題が大きくなった。それなのに検査費用を農家に負担させ、グレーの牛を出品するなど傷口を広げるようなことをしている」と批判した。