沖縄県与那国町の久部良漁港近くのナーマ浜で2日、東日本大震災の津波で宮城県から沖合に押し流されたと見られるプラスチック製の箱が漂着しているのを、町漁業協同組合の組合員が見つけた。

東日本大震災の津波で宮城県から流されたと見られる箱=2日、与那国町久部良・ナーマ浜

 大きさは縦約180センチ、横約130センチ、高さ約70センチで、側面には「気仙沼」「魚市場」の文字が確認できる。組合員によると、箱は魚市場などで魚の鮮度を保つために用いる「氷箱」と見られる。宮城県気仙沼市から与那国島までは直線距離で2300キロ以上離れている。

 漁協関係者によると現在、箱は漁協内で保管されており、気仙沼の関係者と連絡を取って今後の対応を検討する。

 東日本大震災から9年の歳月をへての漂着。町久部良に住む70代の男性は「導かれたようにたどり着いたように感じる。『3・11』を忘れないでということだ。『ばちらぬんど』(忘れないよ)」と沖合を眺めながら話した。(金井瑠都通信員)