沖縄県は14日、本島中部で豚熱(CSF)の発生が続いていることを受け、感染防止対策として、アグー純粋種の久米島への避難を始めた。今月中に、数回に分けて避難対象のアグー全30頭を久米島に移動する。14日は那覇市の泊港から、第一陣となる東村のアグー4頭が出発した。

久米島町に移送される県の豚の固有種「アグー」=14日午後、那覇市・泊港

県の豚の固有種「アグー」を載せ、久米島行きフェリーに入るトラック=14日午後、那覇市・泊港

久米島町に移送される県の豚の固有種「アグー」=14日午後、那覇市・泊港 県の豚の固有種「アグー」を載せ、久米島行きフェリーに入るトラック=14日午後、那覇市・泊港

 豚熱の感染が確認された本島からアグーを避難し、感染リスクを下げる目的。1次対策として、県外から導入する豚の体調検査に使われていた既存施設に避難する。その後、バイオセキュリティー(感染症防疫)を備えた新たな施設を建設し、再移動する。現段階で、新施設の建設場所は決まっていない。

 避難開始を受け、県畜産課の久保田一史副参事は「農家とJAおきなわの協力でやっと避難が始まり、ほっとしている。だが、避難は始まったばかり。今後のアグーの管理もしっかり取り組んでいきたい」と気を引き締めた。

 避難対象は生後6カ月以上のアグー。久米島では繁殖用として飼育される。県内では、6日に本島北部と南部から豚熱のワクチン接種が始まるも、12日にうるま市の養豚場で新たに7例目の豚熱感染が確認されるなど、終息の兆しは見えていない。

 2回目は17日で、名護市の農家のアグー3頭と県畜産研究センターの12頭、計15頭を輸送する。3回目は19日、名護市と糸満市から計3頭を移動する。今月中に全30頭の移動を目指す。