沖縄タイムス+プラス ニュース

オスプレイ機体整備中に燃料漏れ1000リットル 米軍、通報せず隠蔽図る 2018年沖縄で

2020年3月16日 08:30
9秒でまるわかり!
  • 普天間飛行場で2018年に燃料約1000リットルが流出する事故が発生
  • 米軍は日本側当局や地元宜野湾市に対し事故発生を通報していない
  • 「人為的ミス」による別の9500リットル流出事故も明らかになった

 【ジョン・ミッチェル特約通信員】米海兵隊普天間飛行場で2018年1月12日、オスプレイから燃料約千リットル(ドラム缶5本分)が地下の排水溝に流出する事故が起きていたことが15日までに分かった。機体の整備中に燃料が流出し、除去作業に少なくとも2日間を要した。米軍は流出は基地内でとどまったとしている。本紙が米国情報公開法で事故報告書を入手した。報告書によると米軍は、日本側当局に事故の発生を通報していない。地元宜野湾市にも連絡はなかった。

米海兵隊が普天間飛行場のオスプレイが2018年1月に1000リットルの燃料漏れを起こした直後に撮影した除去作業の様子。海兵隊はプライバシー保護と安全保障上への懸念を理由に写真の一部を削除(空白部分)して公開した(米国情報公開法により入手)

 米軍は事故を隠蔽(いんぺい)しようと試みていた。

 米海兵隊は本紙が19年4月に情報公開を申請したにもかかわらず、繰り返し処理を遅らせ、最終的な回答は今年の1月になってからだった。しかし結局、提出された記録には、通常ならこうした事故の際には含まれる事故原因や汚染の範囲、事故機の型すらも、削除(黒塗り)されていた。

 以前に本紙が米国情報公開法で入手した在日米海兵隊の環境事故対策ハンドブックには「政治的に注意を要する事故」は、日本側に通報しないように命じていることが、明らかになっている。これが、米海兵隊が特にオスプレイが関わる燃料流出事故の詳細を明らかにしたがらない理由となっている可能性がある。

 この事故とは別に、米海兵隊は米国情報公開法の申請に対し、普天間飛行場の燃料貯蔵施設で18年6月12日に、約9500リットル(ドラム缶47・5本分)の燃料が流出する事故が起きていたことも明らかにした。オスプレイからの流出事故の記録とは異なり、この事故に関しては原因を「作業確認の欠如」「人為的なミス」のためと説明した。報告書によると、事故は燃料部門の兵員がバルブを正しく調整していなかったことが原因。流出した燃料は汚染場所から排水溝やパイプを通じて220メートル離れた広い範囲で土壌や草を汚染した。

 近年、普天間飛行場では米兵の怠慢が原因で、いくつかの大規模な燃料や他の物質の流出事故が発生している。

追跡 日米地位協定と基地公害――「太平洋のゴミ捨て場」と呼ばれて
ジョン・ミッチェル
岩波書店
売り上げランキング: 83,373

もっと詳しく。有料会員ならこんな記事も読めます。

沖縄の米軍基地の集団感染 発端は米本土部隊から

報告書から異例の「辺野古」削除 海兵隊の沖縄への強いこだわり

「翁長が恋しいです」流れ呼んだ妻の訴え 沖縄県知事選

月額550円で有料記事が月100本読み放題の「ライトプラン」もございます。 

 
連載・コラム
きょうのお天気
アクセスランキング
ニュース 解説・コラム
24時間 1週間