琉球開びゃくの神、アマミキヨゆかりの地とされる南城市指定有形民俗文化財「ヤハラヅカサ」(同市玉城・百名ビーチ)の標柱がペンキで塗られていることが16日までに分かった。文化財を管理する同市教委によると、11日に沖縄本島中部から訪れた男性が、標柱の刻印文字を黒い塗料、周辺を白い塗料で塗布していた。市教委の指摘を受けて男性は謝罪した。

白いペンキなどが塗られた「ヤハラヅカサ」の標柱=16日、南城市・百名ビーチ

2005年に撮影されたヤハラヅカサ標柱

白いペンキなどが塗られた「ヤハラヅカサ」の標柱=16日、南城市・百名ビーチ 2005年に撮影されたヤハラヅカサ標柱

 同日、男性が塗布する様子を目撃した市民より市役所に連絡があり、現場に駆け付けた市職員が男性から聞き取りした。

 それによると、男性は日常的に同文化財を参拝しており「(文字が)見えやすくなるようにと考えて塗った」と話した。男性は当時、文化財周辺を清掃していたという。

 市教委は、原状回復の方法については協議中として「男性に悪気はなかったと受け止めた」と説明している。

 16日、百名ビーチで友人と休憩していた南城市の女性(63)は「先週見た時、がっくりして仲間内で連絡を回した。清掃には感謝するが、今回のように聖地に触れすぎるのは良くないと思う」と語った。