高校生が訪日外国人観光客に動画で地元の魅力を売り込む「全国高等学校グローバル観光コンテスト2019(観光甲子園)」(主催・NEXT TOURISM)で、県内初の準グランプリに輝いた本部高校の作品「もとぶBlue」を見た

▼4月から3年生になる女子生徒5人で作った3分間の動画は、ダイビングや沖釣り、酸性土壌で深い青に染まるアジサイなど、青をテーマに地元の見どころを表現。1月に神戸市であった決勝大会では、「もとぶBlueを守るのも、未来へつなげるのも私たちの役目」と声をそろえた

▼動画制作中、厳しい現実も知ったという。カツオ漁で栄えてきた町で2011年以来、大型船でのカツオ漁は途絶えていることだ

▼漁師や関係者に話を聞き、原因が地球温暖化や大量捕獲であることを知った。それは、クリーン活動や環境学習に取り組むきっかけとなった

▼やんばるでは今、エコツーリズムの促進や新たな観光ルート形成に期待が高まっている。リーダーの渡名喜舞さん(17)は「見慣れた町の魅力に気づき、知らなければ、何も伝えられない」と話す

▼動画は、経済的視点だけでなく、地域資源を生かして守る大切さ訴える。新型肺炎の影響で沖縄観光は厳しい状況だが、この局面を乗り越えた先を見据え、発展させるために若者の目線は欠かせない。(吉川毅)