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台湾のコロナ対策、墓参りもネットで 政府が利用を呼び掛け

2020年3月24日 06:00

 【松田良孝通信員】各地で墓参が行われる4月の清明節を前に、台湾政府や主要な地方政府がインターネットを使った墓参りなどで混雑を避けるよう呼び掛けている。新型コロナウイルス対策の一環。故人を悼むバーチャル空間の開設は日本でも珍しくないが、台湾では政府が感染症対策の推進ツールとして着目した格好だ。

台湾の金門県政府が開設しているインターネットの墓参サイト

 台湾では3月20日までに新型コロナの感染者135人が確認され、政府が全ての国を対象に不要不急の出国を行わないよう呼び掛けている。

 今年は4月4日が清明節で、2~5日が4連休となる。墓参りのほか、行楽に出る人も少なくなく、例年は沖縄行きの航空便も混雑する。

 台湾政府内政部(省)は3月10日、清明節の墓参による新型コロナの感染拡大を防ぐ方策の一つとして、主要な地方政府が開設しているネット追悼サービス(線上追思服務)の利用を呼び掛けた。

 台北市がネット上に開設している「線上祭拝」のページでは、墓苑や納骨堂、海葬など9種類のパターンが用意され、利用者は一つをクリックする。選択した場所の写真とともに、花を供えたり、手を合わせたりする供養の所作がイラストで示され、画面上で墓参りを行うことができる。

 台北から飛行機で1時間ほどの所にある離島の金門県も同じようなネット上の追悼サービスを開設している。

 内政部によると、千人以上の参加が見込まれる法要は各地ですでに中止や延期、ネット中継などの決定が相次ぐ。(1)墓参りの分散(2)代表者による少人数の墓参(3)直接墓参りできない人向けにネットを使って中継する-などの対策を挙げ、「政府とともに新型コロナウイルス対策に努力してほしい」と呼び掛けた。

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