【久高泰子通信員】1986年の渡仏以来、フランスで剛柔流空手と古武道を指導する那覇市出身でパリ西郊外に住む大城善栄さん(66)はこのほど、仏国空手連盟から九段の空手の段位を授与された。師である喜友名朝有氏の言葉「空手には終わりがない」を座右の銘に日々の努力を重ねる。「稽古は自分でするもの、評価は人がしてくれるもの」と話し、今回の受賞を喜んでいる。

 大城さんは剛柔流国際空手古武道連盟欧州本部長で仏国空手道連盟剛柔流の責任者。仏国スポーツ省公認の段位審査員の一人を務め、空手道の指導と発展に貢献したとして2015年には県出身として初めて、仏国空手道連盟から最高栄誉の勲章である「金十字」メダルを授与された。

 現在3カ所の道場で指導し、弟子は約150人。週末はほとんどフランスを中心にスイス、イタリアなど欧州各国のほか、ロシア、インドまでセミナーの出張をしている。「空手には完成はない。生きている限りより良い技を求め続け、師から受け継いだことを後進に伝えたい」と今後の活動に意気込んでいる。

(写図説明)フランスで剛柔流空手と古武道を指導する那覇市出身の大城善栄さん=フランス