琉球銀行と沖縄銀行は23日、ATMの利用手数料を相互に優遇する取り組みを4月6日から始めると発表した。双方の顧客が、同じ手数料でそれぞれのATMを利用できるようになる。顧客の利便性向上を目指し、昨年から検討を進めてきた。ATMの運営効率化が図られ、コスト削減につながる側面もある。
ATMの利用を相互に優遇する金融機関の提携は全国でも進んでおり、県内地銀が組むのは初めて。例えば、平日午前8時~午後6時の間に、琉銀の顧客が沖銀のATMで現金を引き出すと手数料が110円かかるが、これが無料になる。平日の午後6~9時と、土日祝日の手数料220円も半額の110円となる。
琉銀は2月末現在で178カ所、沖銀は251所でそれぞれATMを運営。このうち、重複するエリアは112カ所になるという。
23日、那覇市内で会見した琉銀の松原知之専務は「提携でキャッシュポイントが大幅に増え、利便性が高まる」と意義を説明。沖銀の金城善輝専務も「県内には2行の口座を持つ人も多い。どこに行っても迅速に使いやすい状態になる」とメリットを語った。