大弦小弦

[大弦小弦]折り紙に込めた思い

2020年3月26日 07:30

 新型コロナウイルスの感染拡大で休校が相次いだ中、祖父が孫のために手作りしたという「折り紙の万華鏡」の動画がSNSで話題になっている

▼「学校が休みで退屈している子にじぃじが折り紙で延べ20時間かけて万華鏡を作った」との文章とともにツイッターに投稿された動画には、ほのぼのしたエピソードと作品の完成度から45万件超えの「いいね」が付いている

▼一方、出版関係者によると、首相の休校要請以降、自宅にこもらざるを得ない子ども向けの本を求める親が増え、折り紙の本が売れているようだ。思わぬ形で折り紙が注目されている

名護市内で折り紙教室を開く新垣嘉代子さん(73)も、「家族で会話しながら楽しめる」「ストレス発散、脳も活性化する」などとその魅力を伝える。新垣さんと60~80代の受講生15人の折り紙作品が30日まで、名護市中央公民館で展示中だ。各イベントが自粛される中、「気分転換で見てほしい」と呼び掛けている

▼展示作品の中には、1枚の紙から100羽以上の連続した鶴を折る「連鶴」がある。60センチ四方の紙に切れ込みを入れて折った新垣さんの大作で、1歳になる孫の健やかな成長を願いながら作った

▼鶴には、病気平癒やさまざまな願掛け、平和への思いも込められる。コロナ疲れの暗い世相の中、鶴を折って一日も早い終息を祈ってみる。(吉川毅)

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