【与那国】与那国小学校1年の国吉碧さん(7)は3年前に家族と共に与那国島へ引っ越し、地域に親しんできた。今春、八重山署与那国駐在所員の父の亮さんの沖縄本島への転勤で島を離れる碧さんのために、友人らがこのほど、お別れセレモニーを開いた。

国吉碧さん(奥)の送別セレモニーを開いた友人たち=与那国町祖納

 セレモニーを企画したのは、碧さんが来島した頃、遊びに誘ってくれた真謝海里さん(8)。呼び掛けに、仲間がさっそく駐在所の前に集まってドラや太鼓を打ち鳴らし、伝統の棒踊りなどを演じて盛大な送別会を開いた。

 真謝さんは「僕たちを忘れないでね」と碧さんに伝えた。子どもたちのセレモニーに道行く人たちが温かいまなざしを送った。碧さんもお礼に太鼓をたたき大好きな棒踊りと、獅子舞を披露した。

 碧さんの母親の円さんは「碧は仲間と離れるのが嫌だと言っている」と島の思い出を振り返った。碧さんは島の芸能がとても好きな子だった。3年間打ち続けた太鼓は皮が破れると地域の大人たちが張り替えてくれた。

 見よう見まねで地域の伝統芸を演じてきた碧さんのことを地域の人たちは「記憶に残る子だね」とほほ笑む。真謝さんは「寂しくなる」。碧さんは「忘れないよ」と、名残惜しそうに言った。

(金井瑠都通信員)