那覇市で4月1日から飲食店やコンビニなどで出されるびん類などの資源ごみの出し方が変わることを受けて、事業者に処理費用などで新たな負担がのしかかっている。経営者は産業廃棄物を運搬・収集できる業者と従来よりも高い費用で契約を結ぶ必要があり「増税にコロナと続いて、さらに負担が増える」と悲鳴が上がる。ごみを回収する産廃業者からは「影響はない」との見方がある一方で「4月からの業務量は想像できない」と業務過多を懸念する声も上がっている。(社会部・國吉美香、比嘉桃乃)

産業廃棄物として捨てられた日本酒瓶やワイン瓶など=那覇市内

事業ごみの出し方

産業廃棄物として捨てられた日本酒瓶やワイン瓶など=那覇市内 事業ごみの出し方

 これまでは缶類やびん類、ペットボトルといった資源ごみは回収業者に依頼し、市の資源化施設「エコマール那覇リサイクル棟」に持ち込むケースが多かった。市は「資源化の妨げとなる不適物の混入が多く見受けられ、再生利用や適正処理に影響を及ぼしている」という理由で方針を変更。4月からは産業廃棄物として処理するよう昨年から業者を対象にした説明会を開いてきた。

 市内で酒店を営む男性によると、元々は産廃処理免許を持たない業者に年間80万円で回収を依頼していたが変更を受けて昨年から新たな産廃業者と契約した。顧客から集めたワイン瓶やビール瓶などを産廃業者に回収してもらっているが契約料は年130万円と50万円も跳ね上がった。男性は「昨年はボーナスも払えなかった。社員の生活を守るためにも4月からは顧客先に販売料金を1%上積みして売るしかない」と肩を落とす。制度変更を伝える通知文書がいまだ届いていない店舗もある中、男性は「契約費用の高さから今後家庭ごみとして排出するところが出てくる。不法投棄をする業者ももっと増えるのでは」と不安を抱いた。

 産廃業者からも疑問の声が上がる。ある業者は産業廃棄物は回収ごとにマニフェスト(管理票)を発行する必要がある。慢性的な人手不足も重なり「事務作業が増える。どこまで処理できるか」とため息。

 他の業者は増えた手数料分は依頼主に負担してもらう必要があるというが、「値上げを伝えるのも心苦しい」と話す。これまで1キロ十数円で引き受けていたが、産業廃棄物は1キロ200円程度になる見込みだ。

 市は、空き瓶や空き缶に限っては、産廃業者でなくても、再生処理施設に運搬可能な業者に依頼できるとしている。その上で、「事業活動に伴って出てくるごみはそもそも産業廃棄物として事業者の責任で処理をしなければならない。業者も排出を抑える努力をしてもらいたい」と理解を求めた。