沖縄県の名護市宇茂佐区(岸本敏宏区長)で3月22日、「ヤギロード広場」が完成し、開所式があった。村頭屋(スントゥヤ)と呼ばれる旧家の敷地約300坪を区が借りて、区ヤギ愛好会(会長・岸本区長、8人)が広場を完成させた。長さ約40メートル、高さ約1メートルの柵を作り、ヤギが散歩できる道に仕上げた。

ヤギロード広場を完成させた宇茂佐区ヤギ愛好会のメンバーと見学に来た区民=22日、名護市宇茂佐

 飼っているヤギは3頭。体長約1・5メートル、体重約50キロのジュセフィーヌ(雌5歳)、娘のラン(雌1歳6カ月)はおしとやかで、ナツ(雌1歳)は角突きが大好きだ。

 愛好会がヤギロードを思いついたのは、屋敷囲いに今帰仁石灰岩の巨大な岩があり、ヤギに登らせたいと思ったことが始まりだったという。岸本区長は「ヤギは高い岩に登りたいのではないか。屋敷の岩にぜひ登らせたい。ヤギ小屋生活だけではかわいそう」と話す。

 開所式で記念写真を嫌がった3頭はその後、散歩道に放されると楽しそうに岩を駆け上がっていた。見学に来た同区の岸本壮翔たけとさん(屋部小2年)と真栄田芽加さん(同3年)は、餌をあげながら目や足などを熱心に観察していた。

 削蹄師の免許を持つ城間達秀さん(55)は「ヤギはウシ科の仲間だから岩を登るのが大好き。彼女たちも喜んでいます」とうれしそうに話した。 岸本区長は「ヤギはおいしい餌を知っている。空き家敷や区内の路地に自生する雑草のセンダングサを食べて、ふんが肥やしになり作物ができる。そして多くの区民が集う憩いの場所になった」と話した。(玉城学通信員)