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[米軍コロナ非公開・有識者の見方] 「アメリカ」を抱える沖縄 感染症対策の特別な協定を

2020年4月2日 10:45

◆前泊博盛氏 沖縄国際大教授(安全保障論)

前泊博盛氏

 嘉手納基地で3人目の感染者が出たが、本当にそれだけなのか。米軍の検査体制が見えないので本当に全員を検査しているのかも分からない。

 国防総省が各基地の感染者の情報を非公表とする方針は、米本国でパンデミック(世界的大流行)が発生したことを受け米軍内の警戒を高めるためだろう。

 沖縄は米軍基地というフェンス一つを隔てただけの「アメリカ」を抱える。米政府は日本を含めた全世界への渡航警戒レベルを上げ、米国民に全ての渡航中止を勧告した。沖縄でも米軍関係者の基地の行き来をチェックする必要がある。

 かつて沖縄で多くの風疹児が発生した問題で感染源が基地だったことを否定できない。米軍の防疫、検疫体制が甘かった場合、基地から感染症が持ち込まれる可能性は十分ある。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、基地を封鎖するくらいの警戒感を高めなければならない。県は米軍にフェンスの内側でしっかり管理をしてくれと申し入れるだけでなく感染症対策の特別な取り決めや協定を求めるべきだ。防衛省、外務省も国家的に協定や取り決めの締結に取り組まなければならない。(談)

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