【沖縄】沖縄市池原のレストラン「ベーコンバージャパン」(BBJ)が、世界各国からの参加者が加工肉の調理技術を競う大会「シャルキュトリーマスターズ2020」で2部門を制覇した。2月に米ニューヨークで開かれた大会に日本から唯一参加したBBJのトーマス・エヴンさん(40)は「沖縄の豚肉が世界で評価された。養豚関係者の励みになればうれしい」と喜んだ。

大会の賞状と出品作を前に喜ぶトーマス・エヴンさん(右)と娘のエイジィアさん=3月30日、沖縄市・ベーコンバージャパン

(中部報道部・宮城一彰)

 大会は8部門で、それぞれプロとアマチュアの部に分かれる。プロの部に参加したエヴンさんは、神村酒造(うるま市)が泡盛熟成で使うウイスキーたるの木材を利用してアグー肉を薫製にした「イングリッシュベーコン」でベーコン部門を制覇。カナダ産牛タンとすりおろしたユズの皮を一緒に熟成し、風味をつけた「柚(ゆず)牛タンパストラミ」でフリースタイル部門を制した。

 自家製熟成肉やピザなどを扱うBBJは、自前で食肉処理し、ピクルスやマスタードまで手作りするのがこだわり。昨年10月にオープンし、エヴンさんと娘のエイジィアさん(19)が店を切り盛りしている。

 もともと料理が好きだったという米国出身のエヴンさんは1999年に米海兵隊員として沖縄に赴任。一度帰国した後、2013年に家族とともに沖縄に移住し、英語教師をしていた。

 「今では沖縄が故郷」と話し、県産食材をさまざまな文化と融合させることを試みている。今回はユズを使った牛タンパストラミだが、「今後はシークヮーサーも活用してみたい」と意気込む。

 今年1月にうるま市と沖縄市で豚熱(CSF)が発生し、養豚業界に大きな影響を与えた。気を落とす多くの養豚業者を目の当たりにしたと言い「沖縄の豚は世界でも通用する。大変な時期だが、関係者には自信を持ってほしい」とエールを送った。

(写図説明)大会の賞状と出品作を前に喜ぶトーマス・エヴンさん(右)と娘のエイジィアさん=3月30日、沖縄市・ベーコンバージャパン