沖縄タイムス+プラス ニュース

高齢者施設でのクラスターを防げ 沖縄の病院が対策チーム、地域を訪問 予防や患者対応アドバイス

2020年4月3日 05:20

 沖縄県立中部病院感染症内科は高齢者施設などにおける指針の実践編として、施設でのクラスター(集団感染)予防を目的にした対策チームを立ち上げている。メンバーの医師や感染管理認定看護師が施設を訪ねて、予防や患者発生時の対策を具体的にアドバイス。今後は、各県立病院ごとに同様のチームを発足させて、県全体に広げたい考えだ。

介護施設職員から説明を受ける中部病院感染症内科の椎木創一医師(手前)=うるま市

 医療知識やノウハウの豊富な病院とは違い、「利用者のケア」が目的の介護施設などでは、専門的な感染対策が十分でないことが多い。チームの椎木創一医師は「事業者と連携することで、地域の医療や福祉の維持につなげたい」と話す。

 チームは2月頃から、うるま市の施設を中心に訪問を始めた。その際には、建物の構造や設備といったハード面に加え、日頃のスケジュール、入浴や食事などのケアの状況を把握。発症者が出た場合の隔離方法と感染対策や、日頃の手指衛生の状況など、あらかじめ作成したチェック項目について目標や現状を事業者と確認している。

 3月に訪問したうるま市の介護施設「SYMケアサポート」では職員の健康管理が話題に。椎木医師は「職員の体調が悪ければ日頃から休める態勢や雰囲気を作っておくことが大切」と指摘した。

 取り組みは県の専門家会議も評価しており、全県的に広げることも検討している。椎木医師は「保健所の職員にも参加してもらい、各県立病院ごとにチームを発足させたい」と話した。

連載・コラム
きょうのお天気