◆胃心地いいね 「日本蕎麦 弁慶」那覇市小禄

店主の宇野達哉さんがこだわるせいろ。「まずは薬味を使わずそのままの味を楽しんでほしい」とアドバイスする

念願の店を構えた宇野達哉さん=3月26日、那覇市小禄

日本蕎麦 弁慶

店主の宇野達哉さんがこだわるせいろ。「まずは薬味を使わずそのままの味を楽しんでほしい」とアドバイスする 念願の店を構えた宇野達哉さん=3月26日、那覇市小禄 日本蕎麦 弁慶

 脱サラして20年、宇野達哉さん(50)はそば打ちとして長野県で修業し、シンガポールや宮古島などの勤務を経て「自分の店を持つ」という夢を昨年、小禄でかなえた。調理師学校時代の友人が運営する居酒屋を間借りし、昼の時間帯だけ手打ちの日本そばの店を営業している。「安くていい物を提供したい」との思いからメニューは全て千円以下だ。

 岐阜県出身。子どもの頃は「まさか自分が料理の世界に入るなんて思ってもみなかった」と笑う。ホテルで働いていた30歳、調理の現場を間近で見ている中で「自分もやってみたい」との思いに駆られ、沖縄の調理師学校に進学した。

 その後、長野県の信州そばの魅力に引かれ軽井沢で修業。そばを自分で包丁で切って出すまでに3年、さらに一人で全ての工程ができるまでに多くの時間を要した。

 「そば打ちのいいところはひたすら努力すれば誰でもできるところ。料理の才能やセンスは必要ない。ただ努力あるのみなんです」と言い切る。

 一番のおすすめはせいろ(600円)。つゆは厚削りのかつお節を使っており、豊かな風味が広がる。「そば屋の魅力が分かるのがせいろ。シンプルだけどせいろを食べてもらえればその店がどんな店なのかすぐに分かる」と自信をのぞかせる。

 付け合わせは外はサクッと中はフワッとしたかき揚げ(単品で300円)だ。ゴボウや桜エビ、カボチャ、ゴーヤーなどその日おいしく食べてもらえる食材を使う。

 店を構えて9カ月。「一人で営業しているのでお待たせすることもあるが、多くの人に日本そばのおいしさを知ってもらいたい」と意気込んだ。(デジタル部・比嘉桃乃)

 【お店データ】那覇市小禄1丁目39の8。午前11時半~午後3時。隔週水曜日が休みのため要確認。駐車場4台。電話098(858)4588