もうもうと立ちこめる煙の中を、「とにかく外へ、外へ」と進んだ。「あがーよー、あがーよー(痛いよ、痛いよ)」と、悲鳴や子どもの泣き声が聞こえても、気に掛ける余裕はない。一緒だった弟や妹の存在まで「忘れていた」。