県内切り花産業にも新型コロナの影響

新型コロナウイルスの影響で、毎年恒例の花まつりやオープンガーデンの中止など、花を観賞する機会も減少した。外出にも不安が伴うが、切り花であれば、自宅で手軽に楽しむことができる。多くの花を扱う㈲花の藤商の豊里大器代表取締役社長に、県産切り花の種類や楽しみ方、長持ちさせるコツなどを聞いた。

 

種類豊富な県産切り花

県内では、さまざまな種類の花が商品用として栽培されている。豊里代表は「今はガーベラやトルコキキョウが人気。どちらもピンクやオレンジ、黄緑、紫、グラデーションなど豊富な色彩を楽しめるのが特徴です」と説明する。県産のバラやユリ、キク、ヒマワリなどもよく流通しているという。

「飾る際は自分の感性で好きなように」。複数の種類の花をまとめる、同じ種類を色違いで、など楽しみ方は自由だ。「今の時季であれば、県外産ではあるが、春の花を代表するチューリップや、フルーティーな香りが特徴のスイートピーなどを合わせるだけで春らしさも感じられます」。フリージアやマーガレットなども春らしく彩ってくれる花と提案した。

気軽に花を楽しむきっかけに

一方、切り花業界でも新型コロナウイルスの影響は出ている。本来であれば、フラワーショップは2月後半から4月前半にかけてが繁忙期。生産者もその時期に合わせて作付けし、肥料の量などで花の生育状況を調整する。

しかし、「今年は多くの行事や送別会などの自粛や縮小、延期により、花の注文もストップ。花があふれた状態になり、値崩れを起こしているものもある」と窮状を訴える。

自宅で切り花を飾って楽しむことは、フラワーショップや生産者を応援することにもつながる。豊里代表は「こんな時期だからこそ、花一輪でもポンと置いて気持ちを明るくしてほしい。花の藤商の場合、ガーベラなら1本100~150円と、通常より2~3割安になることもある。たくさんのお花を飾ったり、いろいろな種類を手に取りやすい状況でもあるので、気軽にお花を楽しむきっかけにもなれば」と期待を込めた。(出嶋佳祐)

 


切り花を長期間楽しむために

・花瓶に合わせて長さを調整するときに、茎を水につけた状態で切る=写真。切り口に空気が入らないようにすることで、しっかり水を吸い、花の持ちも良くなる

 


・茎に向かって垂直に切るのではなく、切り口を斜めにして、吸い口の面積を広くする
・枝ものの場合は、吸い口に十字型の切れ目を入れたり、吸い口部分を砕いたりすると、水を吸いやすくなる
・2~3日に1回は水を替える。暑いときはもっと頻繁に替える