沖縄県の宜野湾市立普天間第二小学校で3月31日、歓声が響いた。同日付で定年退職を迎えた桃原修校長を見送ろうと、同小と前任校の石垣市立宮良小を会員制交流サイト(SNS)のビデオ通話でつないで生中継。石垣島の教え子たちから画面越しに感謝の言葉が送られた。予期せぬサプライズに、桃原校長は「懐かしい顔と声がうれしかった。ありがとう」と感極まった様子だった。

画面越しに感謝の言葉を送る宮良小の卒業生や保護者、職員ら

生中継で宮良小の子どもたちと会話する桃原修校長(中央)と、企画した新川健次研究主事(左)、伊良部郁枝教諭(右)=3月31日、宜野湾市・普天間第二小学校

画面越しに感謝の言葉を送る宮良小の卒業生や保護者、職員ら 生中継で宮良小の子どもたちと会話する桃原修校長(中央)と、企画した新川健次研究主事(左)、伊良部郁枝教諭(右)=3月31日、宜野湾市・普天間第二小学校

 桃原校長が最後の事務整理をしていたところ、職員から「最後の仕事があります」と突然呼び出された。教室に入ると宮良小の校長時代(2015~17年)の職員や保護者、中高生になった子どもたちが大型スクリーンに映し出された。

 「宮良小とラインでつながっています。どうぞお話しください」と説明を受けても、事前に知らされていない校長は「ん? ん?」と驚きの表情。画面越しの子どもたちから「校長先生、今日で定年退職ですね。おめでとうございます。とてもお世話になりました」と声を掛けられたところで、こらえきれず目から涙があふれた。

 懐かしい顔ぶれとの再会を喜んだ桃原校長。「元気で頑張っているか?」「高校合格おめでとう」「ギターがうまいがプロデビューしたか」。子どもたち一人一人の名前を呼んでは、うれしそうに話し掛けた。

 「頑張っているよ。また宮良に遊びにきてください」と答え、うれし涙を流す子も。同時期に宮良小に赴任していた普天間第二小の伊良部郁枝教諭も交え、思い出話に花を咲かせた。

 同小の前教頭で県立教育センター研究主事の新川健次教諭と伊良部教諭によるサプライズ企画。心遣いに謝辞を述べた桃原校長は「最高の子どもたち、職員、保護者に恵まれた38年の教職だった」と振り返り、「時代の波に耐える力を持った子どもたちを育んでほしい」とメッセージを送って、学校を後にした。

(翁長良勝通信員)

(写図説明)(上)生中継で宮良小の子どもたちと会話する桃原修校長(中央)と、企画した新川健次研究主事(左)、伊良部郁枝教諭(右)=3月31日、宜野湾市・普天間第二小学校

(写図説明)(下)画面越しに感謝の言葉を送る宮良小の卒業生や保護者、職員ら