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賠償金全額を寄付 首里城再建に99万円 沖縄のヘリ炎上被害の西銘さん夫妻

2020年4月12日 07:30

 沖縄県東村高江の米軍ヘリ炎上事故で、沖縄防衛局は8日、被害者の西銘晃さん(66)に賠償金99万6300円を支払った。2017年10月の事故から2年半かかった。西銘さんは9日、全額を首里城復旧・復興の寄付金として県に寄付した。

西銘晃さん(左)と美恵子さん=2017年

 西銘さんと妻の美恵子さん(65)は、首里城の場所にキャンパスがあった時代の琉球大で学んだ。西銘さんは「賠償は期待していなかった。もし入れば寄付すると決めていた」と話す。

 美恵子さんは国が高江や辺野古の基地建設に巨費を注ぐ一方、被害回復には後ろ向きだと批判。「首里城は県民の誇り。寄付には、ささやかな抵抗の意味もある」と語った。

 賠償金は西銘さんが育てる牧草を出荷できなかった損害分に相当する。事故対応で生活が一変したことへの補償はない。西銘さん自身は金額に不満はないとしつつ、「時間がかかり、額が少なければ今後も事故で困る被害者が出てくるはずだ」と心配した。美恵子さんは「事故前と同じようには過ごせない。せめて集落に近いN4ヘリパッドを閉鎖してほしい」と訴えた。

 
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