沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場で10日午後4時40分ごろ、格納庫内の消火システムが作動して泡消火剤が放出され、基地外へ漏出した。宜野湾市には同日午後5時半ごろ、米軍から連絡があった。米軍は沖縄防衛局に対し泡消火剤は有害な有機フッ素化合物のPFOS(ピーホス)を含んでいると説明したが、漏れた量や場所、原因は明らかにしていない。

普天間飛行場から流れ出す泡消火剤=10日、宜野湾市(与那覇峰子さん提供)

大量の泡が確認された場所

普天間飛行場から流れ出す泡消火剤=10日、宜野湾市(与那覇峰子さん提供) 大量の泡が確認された場所

 防衛局は同日、事故現場に職員を派遣し原因究明と再発防止策の徹底を米側へ申し入れたという。

 泡消火剤は、基地から宜野湾市真栄原側へ延びる側溝を通じて漏れた。側溝はフェンスに囲まれており、市によると市嘉数の比屋良川公園を通って牧港湾につながっている。

 市は10日、沖縄防衛局、外務省沖縄事務所、県に対し、泡消火剤を早急に回収することと事故原因の究明を電話で申し入れた。

 一方、県はメディアからの問い合わせを受けて沖縄防衛局に事実関係を照会し、午後6時18分に事故を把握した。その24分後に米軍から電話があった。県も防衛局に回収を求めた。

 側溝の隣にある第2さつき認定こども園では、同日午後5時ごろ、園児たちが「トックリキワタの綿が飛んでいる」と騒ぎ泡に気付いた。与那覇峰子園長(55)は触らないよう指示し、園児約130人を保育室内に集めた。雨水管からは薄いカルキ臭がしたが、体の不調を訴える園児や職員はいなかったという。

 与那覇園長は「新型コロナウイルス対策で基地内を消毒したのかと思った。泡消火剤と聞き不安だ」と話した。園は泡消火剤が付着した可能性のある遊具などを11日に洗浄する。

(写図説明)大量の泡が確認された場所