沖縄県石垣市新川の「ハッピーエイト倶楽部」(多良間聡代表)が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止になったコンサートの開催に向けて、8日からインターネットの「クラウドファンディング」を活用して寄付を募っている。同社は石垣島と宮古島にイベントを誘致して島民に娯楽を提供しており、中止になったのは高齢者層に人気の歌謡公演だった。希望金額は損害額の150万円。多良間代表は「先島のオジイとオバアのために企画したコンサート。開催へ後押ししてほしい」と呼び掛けている。

コンサートの開催に向けて、寄付を募る多良間聡さん=7日、石垣市大川

150万円を目標に8日から寄付の募集が始まったクラウドファンディングのページ

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コンサートの開催に向けて、寄付を募る多良間聡さん=7日、石垣市大川 150万円を目標に8日から寄付の募集が始まったクラウドファンディングのページ ページのQRコード

 同社は本島と比べて娯楽の少ない先島地域で、イベント開催によるエンタメの充実と定着化に取り組んでいる。創業以来、若者向け事業を多数手掛ける一方、3年前からは宮古島の会社と合同で「琉神マブヤー」のヒーローショーなど子ども向けを開拓。昨年秋には初めてシニア向けに企画した。本島でもよく開かれている「東京大衆歌謡楽団」の公演で、「青い山脈」などの昭和の名曲の旋律と歌を届けた。終了後の反響は大きく、再演を求めるリクエストが多数寄せられたという。

 多良間代表は早速、楽団に掛け合い、市で3月18日に開催する運びだった。しかし新型コロナの影響で延期。改めて5月13日に開催することを決め、チラシなどを作り直して準備を進めるも再び中止へ追い込まれた。

 現在は6月以降の開催を目指しているが、資金繰りに苦慮。イベントは広告・宣伝などの出費が先で、資金回収は開催後になる。イベント保険に入っているが、コロナ禍は補償の適用外という。

 クラウドファンディングは審査を経て申請が認められた。寄付を募る期間は6月7日まで。通常と異なり、目標額に届かなくても手数料を除く全額を受け取れる。多良間代表は「シニア向けの公演は島ではほとんど機会がない。試みは大きなチャレンジだが、何としても公演を開きたい」と協力を求めた。