沖縄県浦添市の居酒屋ゆうづき本店が、10日から新型コロナウイルスの影響で臨時休校になった子どもたちへ弁当を無償提供している。取り組み4日目の13日は、仕事と家事に追われる親が弁当を受け取り「食費の負担も増していた。とても助かる」と喜んだ。
同店の知念司代表が「子どもの昼ご飯の準備や、生活が苦しい親子の力になりたい」と企画。店も従業員の安全に配慮し臨時休店中で、これまで店を支えてくれたお客さんへの恩返しをと考えた。取り組みを知った客やガス会社の関係者から野菜や米、肉などの食材も寄せられ、「沖縄の助け合いの心を感じた」(知念代表)と感謝している。
13日は計約60個の弁当を用意。会社員の大松かおりさん(44)=浦添市は「食事の準備や食費が大変。弁当の提供はうれしい」と笑顔。浦添中2年の山城咲武斗(さんと)さん(13)は「これまで自分でチャーハンを作ったりしていた。今日は弁当があるから楽です」と喜んだ。
弁当提供は小中学生対象で20日まで。前日午後5時までに予約が必要。電話098(879)5570。