【宜野湾】有害な有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)を含む泡消火剤が米軍普天間飛行場から基地外へ大量に漏出した事故を受け、宜野湾市議会は13、14の両日、基地関係特別委員会を開いた。17日にも臨時議会を開いて抗議決議案と意見書案を審議することを決めた。

普天間飛行場から流れ出す泡消火剤=10日、宜野湾市(与那覇峰子さん提供)

 両案には、有機フッ素化合物を使用・保管・貯蔵しないことや、事故原因の究明、再発防止策、普天間飛行場内への立ち入り調査などを盛り込んだ。

 13日の委員会では、宜野湾市消防が30日をめどに、泡消火剤や燃料などの危険物が河川に流れ込んだ場合の対応マニュアルを作成する方針を明らかにした。

 同市消防には、危険物が陸上で漏れた場合のマニュアルはあるが、河川を想定したものがないという。市は、市内の県管理区域で米軍事故があった場合の対応マニュアルや連絡網がないことも今回の課題の一つとみて、県などと今後調整したい考え。

 漏出事故の翌日、泡消火剤は塊となって宇地泊川から周辺の民家へ飛散。消防は当初、川面の泡消火剤を水中ポンプで吸い取ろうとしたがうまくいかず、手作業で集めた。

 泡が多量のため、放水して下流に流し、自然浄化する作業に変更。その後、ホースの届かない上流でさらに巨大な泡の塊が見つかったため「これ以上の効果は見込めない」と判断した。夜から雨の予報だったこともあり、作業を終了し、現場の警戒巡視に切り替えたという。

 13日の委員会では、市が事故当日だけでなく翌11日にも、防衛局を通じて米軍に回収作業を求めたことが報告された。米軍の到着は11日午後1時すぎ。軍の隊員を投入してホースを上流へ伸ばす案も検討したが、泡消火剤が多すぎて放水効果は乏しいとみて実施しなかったという。

 一部報道で、作業現場を訪れた米軍普天間飛行場のデイビッド・スティール司令官(大佐)が11日、「(泡消火剤は)雨が降れば収まる」と当事者意識を欠いた発言をしたとされたが、浜川秀雄消防長は14日の委員会で、「そういうニュアンスでは聞いていない」と否定した。