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「コロナで沖縄に逃げようとしている人へ」 29歳のイラストレーターが描いた漫画に共感の声【WEB限定】

2020年4月16日 16:30

 沖縄でも新型コロナウイルスの感染が拡大する中、イラストレーターのオムラ・オムさん(29)がTwitterに投稿した漫画が共感を呼んでいる。タイトルは「コロナで沖縄に逃げようとしている人へ」。柔らかいタッチの絵で沖縄の良さを伝えながら、新型コロナウイルスが流行することで多くの「島の宝」が失われてしまう危機を7コマを通して伝えている。(デジタル部・比嘉桃乃)
 
 オムラさんは東京都在住。昨年まで沖縄に住み、イラストレーターとして活動を続けてきた。東京ではアルバイトをしながら生計を立てていたが、新型コロナウイルスの影響で2週間前から自宅待機に。「私のように毎日家にいる人も多くいるはず。ちょっとした暇つぶしになれば」との思いから自身のTwitterで【コロナによる自宅謹慎で暇してる人へちょっとした漫画を毎日送るシリーズ】を10日から始めた。
 

オムラ・オムさんが描いた「コロナで沖縄に逃げようとしてる人へ」の1枚目

オムラ・オムさんが描いた「コロナで沖縄に逃げようとしてる人へ」の2枚目

オムラ・オムさんが描いた「コロナで沖縄に逃げようとしてる人へ」の1枚目 オムラ・オムさんが描いた「コロナで沖縄に逃げようとしてる人へ」の2枚目


◇自宅待機中に沖縄を訪れた人の行動に非難の言葉 「ちょっとぎすぎすした感じ」

 シリーズを始めた10日、オムラさんはテレビのニュースで自宅待機中にも関わらず沖縄の離島を訪れた人がいたことを知った。同じシェアハウスで暮らす沖縄出身の友人が「沖縄に帰りたい。でも親戚やおじいおばあに移したくないから」と我慢している様子を見ていただけに、沖縄を訪れた人の行動には「ただただ悲しかった。涙がぼろぼろ出てきた」と振り返る。同日、この行動に疑問を投げかけるツイートを投稿したところ、沖縄の人を中心に多くの人がリツイートし共感してくれた。だが、その行動を起こした人に対し「ゴミだ」「死んでほしい」といった声が寄せられたのには「みんなぎすぎすしている感じ」と違和感を覚えたという。さらにオムラさんはツイートを届けたい県外の人になかなか自分の思いが伝わらないことについても「もやもやした」と話す。

◇強み生かし漫画で沖縄の良さ伝える 伝えたかったのは「島の宝失われてしまう」

 「もうちょっとやわらかい雰囲気で伝えたい」。イラストレーターという強みを生かし、自身が2年間過ごした中で感じた沖縄の良さを伝える漫画を描こうと決めた。漫画では沖縄の人たちの“おじいおばあや家族を大切に思う気持ち”を伝え、最後のコマには「コロナが流行したら多くの『島の宝』が失われてしまいます」とオムラさん自身の思いを込めた。当初は社会的なメッセージを発信することに迷いもあったというが、石垣島で初の感染者が出たというニュースや沖縄の友人からの「漫画で伝えてほしい」といった声がオムラさんの背中を押した。
 
 13日のオムラさんの投稿には「ありがとう」「漫画にしてもらえてよかった」といった感想が寄せられた。オムラさんは「少しでも多くの県外の人に読んでもらって一度考えてもらえれば」と語り、これ以上感染が広まらないことを願った。

(オムラ・オムさん@omuomukのツイート)

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