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「これまでにない事態」予約即完売の商品も “高濃度”の酒、泡盛業界で製造広がる

2020年4月19日 06:20

 沖縄県内の泡盛メーカーで、新型コロナウイルス感染予防対策として、手指消毒液の代替品となる高濃度泡盛を製造する動きが広まっている。発売日を待たずして、発表と同時に注文予約で完売したメーカーも。各酒造会社は「これまでにない事態」として、ピッチを上げて増産する。

高濃度アルコールの供給について県酒造組合の佐久本学会長(左)に協力依頼する那覇市の久高将光副市長=17日、那覇市の同組合

 崎元酒造所(与那国町、崎元俊男代表)は15日、「コロナに負けず『七転び八起き』で頑張ろう」との願いを込め、アルコール度数が78度の泡盛「花酒七十八度」(600ミリリットル)を発売。島内のみの販売だが、来週から本島にある営業所でも販売を始める。

 八重泉酒造(石垣市、座喜味盛行社長)は17日、度数77%の「YAESEN77%」(750ミリリットル)の販売を開始。1人6本限定で、予約注文のみ受け付ける。税込み2600円。感染防止対策として、同酒造所でドライブスルー形式で商品を受け渡す。 

 多良川(宮古島市、砂川拓也社長)は21日から、度数74%のラム酒「KAMANKAIPIRI74」を販売する。宮古島産の糖蜜を原料に使用。300ミリリットル入りは900円(税抜き)で750ミリリットル入りは2200円(同)。同社窓口で1人当たり1日1・5リットルを上限に販売する。

 忠孝酒造(大城勤社長)が15日に発表した度数65%の「CHUKO 65%」は初回販売分は17日に完売した。

那覇市が酒造組合に協力求める

 那覇市の久高将光副市長は同日、県酒造組合の佐久本学会長を訪ね、手指消毒用エタノールの代替品として、高濃度アルコールの酒の製造に協力を求めた。同組合によると、県内では、約10酒造所が高濃度泡盛の製造を検討しており、今月下旬にも販売できる体制を整えているという。

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