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女性看護師は重症 医療現場「ギリギリの状況」 那覇市立病院、2人のコロナ感染判明

2020年4月20日 09:48

 那覇市立病院の看護師2人の新型コロナウイルス感染が19日、判明した。院内感染の可能性は低いものの、「ギリギリの状況」(外間浩院長)で持ちこたえている医療現場への影響は大きい。外間院長は「正しい生活行動をしてほしい」と一人一人に予防の大切さを訴えた。

会見で記者の質問に答える那覇市立病院の外間浩院長(右)と砂川敦事務局長=19日午後、県庁

那覇市立病院を巡る感染の流れ

会見で記者の質問に答える那覇市立病院の外間浩院長(右)と砂川敦事務局長=19日午後、県庁 那覇市立病院を巡る感染の流れ

◆院内感染に否定的な見方

 新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れる協力医療機関である同院。「院内感染の疑いは残るが、今のところ確定はない」。19日、県庁での記者会見で外間院長らは、院内感染に否定的な見方を示した。

 感染した看護師は、新型コロナウイルス患者の病棟を担当する40代男性と、新生児集中治療室(NICU)を担当する50代女性。病棟は全く異なり、それぞれ別のルートで感染したとみられている。

 男性は18日に感染を確認、翌19日に、同病院の看護師と判明した。担当する新型コロナの患者からうつったかについて、外間院長は(1)看護師は患者をケアする際は、防護服、手袋、マスク、キャップなどを着用した「フルPPE」だった(2)同じ担当の医療スタッフ6人は全員、ウイルス検査で陰性(3)他に体調不良者がいない-ことから、可能性は低いとみる。外間院長は経緯は分析中としながらも、「市中感染の可能性が否めない」とした。

◆新生児集中治療室を担当

 50代女性は19日に感染が分かり重症だ。夫が既に感染しており家族感染とみられる。女性の担当は赤ちゃんが入る新生児集中治療室。こちらも「フルPPEの装備」で勤務しており、発症後の勤務はない。

 ウイルス検査では、担当した8人を含む赤ちゃん11人、医療スタッフ6人とも陰性。外間院長は、入院中の赤ちゃんに関し「(潜伏期間の)あと1週間くらいは特にしっかり診ていく」とした。

 院内感染の可能性が低いことから、同院は新型コロナウイルス患者の受け入れを含めて通常の医療体制は維持したい考えだ。コロナ患者、一般患者、外来患者のゾーニング(すみ分け)をし、「院内感染を起こさない体制を引きたい」(外間院長)という。

 外間院長は「精いっぱい努力しているが、受け入れ病床も満床に近い。院内感染は非常に大きなダメージになる。病院にウイルスが入らないよう、一人一人が正しい生活行動をしてほしい」と呼び掛けた。

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