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「スタッフは日々、総力戦」 医療現場の安心に協力を 新型コロナの風評 出勤できない看護師も 

2020年4月21日 10:48

 沖縄県の那覇市立病院で看護師2人の新型コロナウイルス感染が明らかになったことを受けて20日、同院に勤務する看護師らスタッフの子どもが、保育所などから相次いで登園を断られた。親のデイケア通所を断られた人もいたという。同院によると、子どもの預け先がないなどの理由で少なくとも5、6人が出勤できなかった。

医療(イメージ写真)

 同院によると看護師や医療事務職員、清掃員などの家族が保育所や学童保育、デイケアの利用を断られた。砂川敦事務局長は「病院の従来の機能を守り、新型コロナ対応の協力医療機関としての機能を維持するという使命感で、スタッフは日々、総力戦で頑張っている。疲労も蓄積している。安心して働けるよう応援してほしい」と訴えた。

 同院は19日、看護師2人の感染が判明。2人に発症後の勤務はなく、接触した看護師や患者の計23人も検査で陰性が確認されたため「院内感染の可能性は低い」とし、通常通り患者を受け入れている。病院関係者は「感染拡大よりも風評によってスタッフが不足し、病院機能の制限が起きかねない」と危機感を強めている。

 同様の事例は全国で相次ぐ。厚生労働省は17日、都道府県に「医療従事者は感染防御を十分した上で治療にあたっており、偏見や差別は断じて許されない」と通知。那覇市こども教育保育課の担当者も「医療現場を崩壊させないためにも受け入れ拒否はあってはならない」と強調し、登園を断ったのがどの施設か分かれば厳しく指導するとした。

 県看護協会によると宜野湾市内の医療機関でも同様のケースが確認された。同協会は「医療機関への聞き取り調査の必要性を感じている」とした上で「医療従事者が安心して仕事ができるように協力してほしい」と理解を求めた。

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