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沖縄初のクラスター 死亡した70代患者も同席 高齢者ら30人の会議、窓開けず1時間半

2020年4月22日 08:21

 沖縄県は21日、新型コロナウイルスに感染した60~70代の男性5人が、沖縄市内で4月上旬にあった会議で同席していたと発表した。同一の場にいた5人以上が感染する「クラスター(集団感染)」の発生が確認されたのは県内で初めて。

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 関係者によると、会議は5人のほか、新型コロナに感染し入院治療中の15日に死亡した70代患者も同席していたという。

■役員選考会議

 県の糸数公保健衛生統括監は21日の記者会見で「長時間の会議はクラスターを起こす危険性が高い」と改めて注意喚起した。

 県の発表や本紙取材によると、会議は会議室で約1時間半にわたり、高齢者を中心に30人前後が長机を「ロ」の字型に並べて座っていたという。会議が開かれたのは7日夕で、任意団体の役員を決める選考会議が行われた。

 窓を開けるなどの換気はせず、会議中に茶菓子やペットボトル飲料が配られた。

■1人は重症

 県が感染を発表した会議出席者は、15~21日に感染が判明したいずれも沖縄市在住の60代男性2人、70代男性3人の計5人。うち21日に感染が判明した1人が重症で、集中治療室(ICU)で治療中という。

 保健所がほかの会議出席者の健康観察を行い、21日時点でほかに体調不良の人は確認されていない。

 県は「会議出席者は把握し、保健所の調査もできている。一般市民への広がりは考えにくい」とし、会議を主催した団体名は非公表とした。会議があった会議室は消毒を済ませているという。

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