[命ぐすい耳ぐすい 県医師会編](1229)

 ウイルスは私たちの身体に侵入し、かぜや嘔吐(おうと)、下痢、がん、エイズに至るまで、さまざまな影響を及ぼします。身体の中で、外とじかに接している部分は、当然ウイルスの侵入経路となります。皮膚、のど、鼻、気管、腸(消化管)、生殖器の粘膜がその部位です。

 目に見える部分の多くは、皮膚で覆われています。皮膚には、角層といわれるバリアーがあり、ウイルスや細菌の侵入を防いでくれます。しかし、湿疹やけがなどで、このバリアーが崩れると、感染のきっかけになることがあります。

 一方、体の表面には見えませんが、粘膜も外に接しています。身体の内にあるようですが、鼻やのど、気管の内腔は、吸った息の通り道であり、また、胃や腸の内腔も食べたものが通過する空間で、体外とみなされます。