新型コロナウイルスの影響を受けて、前田鶏卵(那覇市、前田睦己社長)は2Lサイズの卵の在庫を1万5千個抱えている。大手取引先のホテルや洋菓子店、外食産業からの発注が減少し、売り上げは前年同月比の8割減。2週間前から留学生や、子ども食堂などの福祉施設に弁当を無料提供している飲食店などにゆで卵を無償で配っている。まだ在庫があるため、一般にも同社で無償配布中。「3密」を防ぐため、受け付けは要予約。

「こんな時だからこそ、おいしいゆで卵を食べて元気になってほしい」と話す前田睦己社長(中央)ら=23日、那覇市港町

 2Lサイズの卵は、主に加工用でホテル内のレストランや、かまぼこ店、てんぷら店などから発注があった。しかし、新型コロナウイルスの影響で3月後半から次々と取り引き先が休業。注文が減少していった。

 Mサイズなど一般消費者向けの需要は1割程度伸びているが、外食産業向けの2L、SSの売り上げが激減している。去年の同時期より1日約1万個、1カ月で約42万個の注文が減った。

 前田社長は「需要が落ち込んでいるが、鶏に『卵を産まないで』と言うわけにはいかないし」と大量の在庫に頭を抱える。

 来月11日まで無料配布する予定。問い合わせは同社、098(861)6488。