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「商売にならない」「家賃補助して」 閉店しても出費続く 夜の街の飲食店ため息 コロナで休業要請 

2020年4月25日 06:00

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた県の休業要請から一夜明けた23日、対象となったバーやスポーツジムなどでは店主や従業員らがため息を漏らしながら臨時休業の準備を進めた。那覇市安里の栄町市場周辺では営業時間の短縮を求められた居酒屋が午後8時に閉店する店もあり、早々と夜のにぎわいが消えた。県の求めに応じるべきか否か-。十分な補償が示されず、先が見えない状況で店主らは戸惑い、判断に迷っている。

午後8時過ぎ、多くの飲食店が閉店し、閑散とする栄町市場=23日、那覇市安里(国吉聡志撮影)

 休業対象となった市松尾のバー「カフーシ」。カレーのテークアウトは続け、夜の臨時休業を決めた。店主の金城正尚さんは「強制力がなくても県が要請しているので開けるわけにもいかない」とため息交じり。

 客足が激減する中、店を閉めても家賃や仕入れ代など固定費は変わらず出るといい、「家賃補助でもしてもらえたら助かるんだが」と吐露。妻サキさんは「給付金を受けても全てがマイナス。客が来られるようにならない限り、商売にならない」と肩を落とす。

 同じく対象のスポーツジムでも臨時休業を知らせる張り紙が見られた。那覇市のジムに週3回通っていた浦添市の会社員男性(22)は「自宅でのトレーニングには限界があり、ジムに通えないのはつらいが、仕方ない」と言葉少なに話す。

 夜、那覇市安里の栄町市場周辺では立ち並ぶ飲食店が早々とシャッターを下ろした。すでに多くの店が臨時休業している。要請通りに午後8時で閉めるか、どうするか-。店主らは困惑を隠せない。

 ある居酒屋では客が10人ほど集まり、店員2人がせわしなく酒をついでいた。女性店長によると、2週間ほど前から周囲で休業が増え始め、開けている店は数店舗。この店も普段は未明まで開けるが、要請を受けて23日から午後8時閉店と決めた。女性店長は「お客さんの要望で店を開け続けたが、開店時間を早めるなど工夫したい」と話した。

 別の居酒屋の30代男性店長は要請に応じるか迷っていると明かす。ただ開け続ければ店のイメージも悪い。「コロナが終息しても、売り上げに響く」と頭を抱える。

 仕事帰りにビールを飲みに来た会社員の50代男性は「酒の提供時間が限られ、休業も増えている。飲みに行けるのも今日が最後かな」とつぶやいた。

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