新型コロナ沖縄の今

「私が感染して入院したら子どもは・・・」 シングルマザーの切実すぎる不安

2020年4月27日 05:00

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、本紙が読者からの疑問や困り事を募ったところ、感染の収束が見えない生活に不安を抱く県民の声が数多く寄せられている。中でも、ひとり親家庭からは「もし親が感染したら子どもの面倒は」「子どもを預けられず仕事を辞めて収入がない」など、より切迫した現状が浮き彫りになった。(学芸部・伊禮由紀子)

生活保護の申請を決めたひとり親の女性。限られた材料で子どもと料理をするひとときが心の癒やしという=21日、本島中部

◆求人激減

 沖縄県本島中部に住む女性(53)は、高校生と中学生の2人を育てるシングルマザー。精神疾患があり、2カ月ごとに15万円の障害年金を受けている。

 飲食業で得る月10万円ほどの収入と合わせて生活を支えていたが、人間関係のストレスから体調を崩し、今年2月に入院。新型コロナの感染が国内で広がり始めたのはこの頃だ。退院後、新たな職を探しにハローワークに行くと既に求人は激減していた。「どうやって生きていけばいいの」

 すがる思いで生活福祉資金の貸し付けを頼ろうとしたが「就職のめどが立たない」との理由で申請できず、肩を落とした。「政府の10万円給付はありがたい。ただ、一時しのぎで先の生活が見通せない」と窮地に立たされ、行政から生活保護の受給を提案された。「生きる道が残されていると知り少しほっとした。就活は続けたい」と遠くを見つめた。

◆孤立懸念

 未就学児を育てる30代女性=本島中部=は、子どもを家庭保育するためパートの仕事をやむを得ず退職した。「母子家庭で収入の不安があり、内職を探しているがなかなか見つからず苦しい」と胸の内を寄せた。

 一方、「仕事が休めず日中は小学生の子どもだけで留守番」と書いたのは医療関係で働く本島南部の30代女性。「シングルマザーで勉強も見られず、遊んであげる時間もない。子どもの心のケアができる相談窓口や食事を提供してくれる場がほしい」と訴えた。

 感染者が増え続ける中で、頼れる親族がいないひとり親家庭の孤立を懸念する声も。本島南部の40代女性は「親がもし感染して入院したら、残される預け先のない子どもはどうしたらいいか」と不安を記した。

 厚生労働省は、保護者が感染で入院し親族などによる子どもの保護が難しい場合は、児童養護施設など関係機関での対応も検討するよう自治体に指針を出している。県青少年・子ども家庭課は、本紙の取材に「厚労省の通知を踏まえ、検討していく」と答えた。

●疑問・困りごと募集

 新型コロナウイルスの感染が広がり、くらしや経済、学校生活に影響が広がっています。読者の皆さんがいま困っていることを、ぜひお寄せください。沖縄タイムスは、県民の「疑問」や「困り事」などを共有する企画を始めています。

 受け付けは下記から特設サイトにアクセスするか、郵送で郵便番号900-8678、那覇市久茂地2の2の2「沖縄タイムス編集局社会部」まで。ファクスは098(860)3483。メールはshakai@okinawatimes.co.jp

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