大型連休(GW)後半の5連休が始まった2日、沖縄の空の玄関口、那覇空港は例年のにぎわいはなく、閑散としていた。新型コロナウイルス感染拡大防止で不要不急の外出自粛が呼び掛けられる中、沖縄発の便は多くが欠航。一方で東京や関西からの到着便にはキャリーケースを引く来県者や釣りざおを手にした行楽客の姿も見られた。

搭乗客がまばらの中、那覇空港に到着した国内線利用者=2日午前

■海を見ながら

 関西から毎月沖縄を訪れるという40代女性は「飛行機内もすいていて、近所のスーパーより密じゃなかった」と語り、「飛行機が飛んでいる以上、違法じゃない。海を眺めながら温泉でゆっくりする」と笑顔を浮かべた。

 午前中に1便あった宮古、石垣の両便はそれぞれ10人ほどが搭乗した。宮古から本島のいとこに会いに来た女子高校生は「感染者は確認されていないけど、島中が自粛でやることない。しばらくは戻らない」と語った。

■「申し訳ない」

 3月まで沖縄市に住んでいた京都府の男性(25)は一時帰郷後、コロナの影響で戻れず、アパートの解約手続きのために家族で来県した。母親(58)は「キャンセルするか何度も悩んだがコロナの終息が見えず、家賃もかさむ。『旅行者ではありません』とステッカーを張りたいくらい申し訳ない」と頭を下げた。

 本島の娘の家で暮らす石垣出身の女性(82)は「かかりつけ医がいる八重山病院で検査がある。問題なければまた本島に戻ってきたい」と小さな声で話した。

 本島南部のタクシー運転手は「連休だけど旅行客も県民もいない」と声を落とした。通常なら1日1万3千円以上の売り上げがあるが、外出自粛が続く最近は9時間勤務で2~3千円程度。「手取りが激減する上に勤務日数も減らされる。早く元通りになってほしい」と終息を願った。