収納整え仕事に集中

新型コロナウイルスの感染が広がる中、会社ではなく、自宅などで仕事をする「テレワーク」が注目を集めている。しかし、自宅だと作業に集中しにくい場合もある。インテリアコーディネーターで、(㈱)Maki DesignのCEOでもある上原牧子さんは「自宅で仕事に集中するなら、収納を整えて」とアドバイスする。(出嶋佳祐)

上原さん宅のLDK。壁面収納は、左側に仕事の資料(青点線)、右側に食器など(ピンク点線)が入っているが、中が見えないよう戸が付いているのでスッキリした印象
 


 


棚の中隠してスッキリ

昨年末、上原さんは自宅のLDKを事務所としても使えるようにリフォームした。その際、意識したのは「公私の切り替えができるようにすること」と話す。

例えば収納は、壁面いっぱいに設け、食器や食品のストックを入れるゾーンと、仕事の資料などを入れるゾーンに分けた。さらに、全体に戸を付けて中身が見えないようにした。「開ける戸によって、仕事と家庭の切り替えが可能。中も見えないので空間的にもスッキリします」

既存の棚を使う場合は、棚の中にある収納ボックスや書類ケースなどの色や形をそろえる。「色がたくさんあるのは気が散る要因。小物類は箱などに入れてしまいましょう。統一感を持たせることで気が散りにくくなるし、ビデオ会議などをする際も背景が気になりません」。大きな布で棚全体を隠すのも手だ。

また、家具や収納ボックスなどを新調したり、家具を覆う布を選ぶなら、できるだけ濃い色は避ける。「部屋の雰囲気にもよるけれど、大きな面積で濃い色を使うと圧迫感を感じやすい。白など明るい色がいい」

 
 


wi-fiで家族のストレス和らげる

家族の協力も欠かせない。例えば、食事をとるダイニングテーブルを使って仕事をする場合、キャスター付きラックなどを近くに置いて、家族のものはそこに片付けてもらう。「テーブルを片付けるストレスが減り、スムーズに仕事を始められる」上、食事の準備もしやすくなる。「パソコン作業中は話しかけない」「ビデオ会議のときは静かにする」といったことも約束しておきたい。

そのほか、植物を飾ったりして五感で心地良く感じる空間にしたり、wi-fiの環境を整えるのも大切。「特にwi-fiは、自分の仕事で使うのはもちろんだけど、家から出られない子どもたちがゲームをしたり、オンラインでの授業を受けられたりもするので、静かにしてほしい時など協力をしてもらいやすくなります」とアドバイスした。


自宅で仕事しやすくするためのポイント

◆公私を分ける
・使っていない個室があれば、そこで作業する。
・ダイニングテーブルを使うなら、近場に収納を設ける。キャスター付きのラックなどが家族の人数分あれば、自分は仕事道具、子どもは勉強道具など、それぞれのものはラックに片付けることができ、スムーズに作業を始められる。
・仕事専用のデスクを新調する。置くスペースがなければ、押し入れやクローゼットの棚板をデスクとして使うのも手段の一つ。

 

◆収納をスッキリさせる
・戸やカーテンなどを付けて、中身が見えないようにする。
・小物類は、色や形をそろえたボックスなどに入れて収納する。段ボールにしまってもOK。棚を新調するなら、棚の色なども合わせる。
・色は濃い色だと圧迫感が出るので、白など明るい色にする。
・仕事用の資料を置くためなど、収納が足りない場合は、DIYで棚を作る。部屋の上部や押し入れの中などが意外と使える。

◆その他
・座り心地の良いイスにする。座面が木製なら、長時間座ってもおしりが痛くならないよう、クッションを置く。
・wi-fiの環境を整える。自分の仕事だけでなく、子どもたちがゲームをしたり、インターネット動画などを見て過ごせる。

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