立教大学観光学部交流文化学科で学ぶ学生たちがこのほど、那覇のマチグヮー(商店街)などに関する研究をまとめた論集とエッセーを掲載した冊子を発行した。

これまでに門田ゼミが発行した沖縄に関する論文をまとめた冊子

立教大生の川口結月さんが研究した「みんなのほんだな」(川口さん提供)

これまでに門田ゼミが発行した沖縄に関する論文をまとめた冊子 立教大生の川口結月さんが研究した「みんなのほんだな」(川口さん提供)

 学生たちが所属する門田岳久准教授のゼミでは2012年度から沖縄での調査に取り組んでおり、18年度からは那覇のマチグヮーにも調査の範囲を広げている。今回の調査は昨年9月上旬に実施した。

 ゼミ生の川口結月さん(21)は、旧第一牧志公設市場そばのパラソル通りの一角にある本の無料交換所「みんなのほんだな」を取り上げた。川口さんは利用者への聞き取りを通して、「1日3冊まで」というルールにとらわれず自由に好きなように本棚を利用している人が多いことに気付いたという。「利用者と本棚や商店街との関係の多様性がそのまま交換の多様性につながっているのではないかと気付いた」と語った。

 「那覇の市場における人々の居場所」をテーマに調査した山本美穂さん(22)は「のうれんプラザ」で出会った店主の女性から食べ物をすすめられる沖縄の風習”カメーカメー攻撃”に遭ったことなどを記し、「おすそ分け」と表現される人との物とのやりとりは重要で、周囲との関係を形成するものだとした。

 調査をする中で、「市場で働く方それぞれの一見何げない言動から、心地の良い居場所として市場が形成されていることが分かった」と述べた。