新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国の緊急事態宣言が出されて1カ月がたった。週末は米軍関係者らでにぎわう沖縄市の「ゲート通り」もほとんどの店が休業し、夜になると、異様な静けさが漂う

▼通りにあるライブハウス「CLUB QUEEN(クラブ・クイーン)」で8日夜、約1カ月ぶりにロックが鳴り響いた。フィリピン人6人組で専属のバンド「PRYZM(プリズム)」が英ロックバンド「クイーン」の人気曲などを1時間にわたって披露。圧巻のパフォーマンスをみせた

▼無論、店内は無観客だ。「ステイホームが続くファンに少しでも楽しんでもらえたら」とオーナーの豊里満さん(64)が企画。演奏を録画し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信した

▼国の宣言延長に伴い、県もライブハウスなど7業態の特定施設への休業要請を20日まで延長した。ただ、休業への協力金の上乗せはないようだ

▼「貯金を崩して何とかしのいでいるが、あと数カ月となると厳しい」と豊里さん。周辺のライブハウスも同様で「壊滅的な恐れもある」と市へ経済的支援を求めたばかり

▼休業解除の出口戦略の議論も始まっているが「3密」が避けられず、集団感染の温床ともされているライブハウスの解除は見通せない。コザから「ロックの灯」を消してはならない。迅速な支援が必要だ。(石川亮太)