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甲子園に響け、嘉手納高校校歌 作曲した下地國雄さんの思い

2016年8月11日 09:51

 【中部】夏の甲子園に初出場する嘉手納高校の校歌を30年前に作曲した同校元音楽教諭・下地國雄さん(72)=沖縄市=は11日、アルプススタンドに足を運ぶ。胸を張る選手をバックに勝利の証しが球場に響くのを見届けるためだ。思い返せば開校2年目の1986年。「いつか甲子園で堂々と歌ってほしい」と思い描いて曲を作った。「とにかく実力を発揮して1点差でもいいから勝ち抜いてほしい」と願う。

「嘉手納高の校歌が甲子園で流れたら、涙を流してしまうんじゃないかな」。楽譜を手に思いを語る元同校音楽教諭で作曲者の下地國雄さん=10日、沖縄市与儀・下地さん宅

 下地さんが嘉手納高校に赴任したのは開校した85年4月。翌年に校長から校歌づくりを依頼された。初めての経験だったが、学校の誇りや曲調の力強さ、生徒の歌いやすさを心掛けたという。

 野球が好きで、作曲時には甲子園での斉唱を思い描いた。しかし小規模校ゆえに実現性は半信半疑。「私が生きている間に機会が訪れるとは思っていなかった」と打ち明ける。

 6年前の春のセンバツ初出場では県内からテレビで応援したが、初勝利とはならなかった。6年越しの校歌斉唱に期待は高まる。

 「夏」には演奏の楽しみもある。音源テープを高校が提供する「春」とは異なり、「夏」は楽譜をプロの演奏家がアレンジし、男性の力強い声も加わる。

 あの校歌がどんな形で演奏されるのか-。生徒の活躍と併せて、こうした音楽の側面での興味もあるという。「甲子園に出場しただけでもすごい。校歌が甲子園で流れたら、涙を流してしまうんじゃないかな」と心を躍らせている。(中部報道部・溝井洋輔)

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