沖縄県石垣島地方では12日、梅雨前線の影響で大気の状態が不安定となり、未明から朝にかけて雷を伴う非常に強い雨が降った。午前7時2分までの1時間降水量(アメダス速報値)は石垣市登野城で126ミリで、同地点の1時間降水量としては1896年の統計開始以来、観測史上最多を記録した。

猛烈な大雨で道路が冠水し立ち往生する車両=12日午前8時すぎ、石垣市真栄里

 石垣市では市街地を中心に計7カ所、竹富町小浜島では1カ所の道路冠水の被害を確認。家屋の床下浸水も1件ずつあった。市内の信号機3カ所で停電し警察官が交通整理をするなど出勤、通学に影響が出た。八重山署などによると人的被害は確認されていない。

 沖縄気象台は同日午前7時26分、2市町に大雨と洪水警報を出した。1時間最大降水量(解析雨量)は市街地付近で120ミリ以上(午前6時40分)、同町竹富島付近で約120ミリ(同)と記録的な雨量となった。

■県内各地で梅雨の大雨

 沖縄地方は12日、梅雨前線の影響により、各地で大雨が降った。3時間雨量では渡名喜村で午前11時10分までに87・5ミリ、本部町で午後0時10分までに78・5ミリを観測。うるま市宮城島では午後1時10分までに74・5ミリを記録し、5月の観測史上最大雨量を更新した。(1面参照)

 沖縄気象台が発表した1カ月予報では5月9日から6月8日までは曇りや雨の日が多く、降水量は平年並みの見通し。

 国、県、県企業局管理の県内11ダムの合計貯水率は12日午前0時現在、72・5%で平年より0・5ポイント低い。2018年の梅雨は少雨で、県内11ダムの合計貯水率が50%を下回ることもあった。