[命ぐすい耳ぐすい 県医師会編](1230)

2000514_命ぐすいかかりつけ医

 日々の診療で、医師「具合はどうですか?」、患者「変わりないです」、その後、聴診をして、医師「では薬を出しておきますね」という流れは、患者さんから見ると毎月変わらない作業の繰り返しに見えるかもしれません。でも、実はそうではないのです。

 医師は、患者さんを診察室に呼び入れる時から出ていくまでつぶさに観察し、歩き方や顔色はいつも通りか、変な咳(せき)、苦しい呼吸をしていないかなど、わずかな時間の間にちょっとした変化を探します。毎日顔を合わせる家族より、ひと月おきに見る医師の方が身体的な変化に気づきやすいこともあります。

 また過去のカルテを見て、定期的に通院して薬が切れていないか、飲酒喫煙の習慣はどうなっているか、採血検査や癌(がん)検診を受けているかなど、患者さんの情報を蓄積していきます。長い間通院していれば、家族背景、仕事や食生活の情報も集まります。